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トルシー効果!

火曜日から木曜日までの葡萄園アルバイトを終え、金曜日から待ちに待った農園仕事の再開です

逸る(「はやる」の漢字を恥ずかしながら今、知りました)気持ちを抑えきれずに6:00起床の早朝農夫でした

農園に着き、まずは全園チェックです
幸い数日前の雨で作物の生長具合に特に問題もなかったので、予定どおりタマネギ収穫から始めました
わが灘立農園だけではなくいろいろな人から「今年のタマネギはトウが立って…」という話を聞きました
残念ながらその理由が少雨のせいなのかどうかは聞けませんでしたが、「わが農園だけじゃないのか…」と気分的に多少は楽になったのは事実で、それでも黄色玉で260ヶ、赤玉で150ヶ(もちろん大小・硬軟(?)入り交ざっていますが…)の今年の収穫に感謝です

その後、土曜日(この日も6:30起床)、日曜日(なんと5:30起床)と、ジャガイモ収穫(第一弾)~畑打ち~味噌用大豆(エンレイ)苗定植、草刈りとほぼ予定どおりに進んでいます
*エンレイ定植後
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ただ、なんたることかズッキーニとカボチャの苗を間違えてしまい、土手近くに植えるつもりのカボチャが畑のど真ん中でツルを伸ばし始めているのを見るにつけ、「あーあ」というため息が出るばかりです
なんたって、そのツルの横には小豆やサツマイモが植わっているわけで、カボチャの威勢のいいツルの“侵食”をいかに防ぎつつ、カボチャも実をつけるか、これからの日課です

今年、長年“手塩にかけた”アスパラが春先に虫にやられてしまったことは前にも書きましたが、その虫が今はこのズッキーニやカボチャ、そしてキュウリのまだ柔らかい葉について、食い荒らしています
その虫を手で捕殺(まさしく、手で捕まえてグチャっとつぶす)するのがこれまた日課になっているのですが、コイツはなかなか身が軽くて、そーと後からしのび寄ってもすぐに飛んでたってしまう難敵なんです

ところが、昨日、灘立農園産のネギ苗を取りにきた農婦Tさん(妻の友人ですが…)から「この虫を取るシールあるんだよ」って教えていただき、なんと、その現物もいただくことができました
その名も「害虫捕獲粘着紙 ビタット・トルシー」というもので、小さいころわが家にもかかっていた“ハエ取り紙”の農園版といったものでしょうか
*ズッキーニの畝のビタット・トルシー(その奥に見えるコンモリしたのがそのカボチャです)
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その結果が写真のとおりで、期待どおりの捕獲結果でした
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ちなみにコイツらの名前はウリハムシといって、その名のごとく、キュウリやズッキーニなどのウリ科野菜の害虫ということらしい
もっと早くに知っていればあのアスパラも…と思っても仕方ないことで、ならばこれからの無農薬栽培の“金棒”にしていこうと思っています










ということで、今日も夕日を眺めながらの帰りです(写真は生で見るよりはかなり夕日色になっています)
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# by mm-nadachi | 2009-06-28 21:00 | 灘立農園 | Comments(0)

実り多き秋に向けて…

先日のブログでご報告したように今週から葡萄園でアルバイトを始めました
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今、農園ではタマネギやジャガイモの収穫、(味噌用)大豆の苗の定植、そして雨の後に一気に伸びる草の刈り取りなどなど、毎日朝から夕方までがんばっても追いつかないほどの仕事があります。 

そうした時期であることに加え、灘立農園は無農薬有機肥料栽培を基本としていますので本当は毎日農園を見回り、作物の生長具合を確認したり、病気にかかっている作物を抜き取ったり、害虫を捕殺したりしなければならないので、週3日とはいえ農園仕事から離れることについてはかなり考えました。

そんなカッコいいこと言わなくても、ひとり気ままに農夫してたほうが(私的には)断然楽ですし、ましてやこれから暑い日が続くのに…という内なる声もあったのですが、これまたカッコよく言えば、ときにはひとりではない時間も大切だなって思ったのがイチバンの理由かもしれません

そんないろいろな思いで今週の火曜日に久々に岩の原葡萄園に出かけました
実は月曜日がアルバイトの初日だったので、私は一日遅れだったのですが、昨年秋の収穫や剪定作業のときにご一緒したみなさんがほとんどで、職員やバイトのみなさんからはとてもあたたかく迎えていただ、それだけでもきてよかったなと思ってしまいました

今、葡萄園は薄緑色の新葉色が広がっている中、新梢が勢いよく伸び(というか、伸び放題!)、まだ房は小さく硬い状態です
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そして、その伸び放題の新梢に平均的に日光が当るよう“なりよく”配置する誘引作業を行っています
*ビフォー
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*アフター実り多き秋に向けて…_c0187298_23491464.jpg













昨年は秋からだったのでこの時期は初めてなのですが、棚の中(下?)はとにかく暑く、私たちも、そしてトンボもお疲れ気味ですが、熱中症対策のための“水分補給タイム”実り多き秋に向けて…_c0187298_23521717.jpgもとっていただき、秋の収穫を楽しみに汗を流しています












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葡萄園までは30kmで車であれば約40分ですが、今回は途中まで(約16km)車で約25分行き、そこから自転車で約40分走って行っています
自転車で行こうと思ったのは、バイトを始めるとなかなか平日に乗れなくなるので朝夕の“通勤”で解消しようということと、(またまたカッコよくいえば)エコのため、そして健康のためということです

ただ恐いのは交通事故なので、少し遠回りになりますが遊歩道になっている関川堤防を走ることにしています
特に帰りは時間を気にせず毎夕、北城高校野球部の練習風景をコッペパンをかじりながら見るのが楽しみになっています
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ということで、明日は久々の農夫です
# by mm-nadachi | 2009-06-25 23:37 | 葡萄園アルバイト | Comments(0)

巡礼記12~雨後の晴天の下~

まず、昨日のブログの“忘れもの”ですが、米山登山は20日(土)のことでした。

もともとこの日は最後の巡礼に出かける予定だったのですが、4日前にKさんからのお誘いがあって、巡礼を翌21日(日)に延ばして登山してきたというわけです。

そして、登山の疲れがまったくないとは言えないまでも、翌日は予定どおりに巡礼に出かけるつもりでいろいろな準備を進めていたのですが、天気予報は雨模様で、しかも夜には雨が降り出してきて…。

でも、雨の巡礼は前回でも経験済みなので“普通に”行けばなんの問題もないのですが、今回は聖籠町と三条市(旧下田村)の2ヶ所を自転車“輪行”しようと目論んでいたのでした。

そして、“雨中の自転車”も5月末の160kmライドがそうだったように、ただ乗るだけであれば可能なんですが、いくらなんでも自転車用短パン(お尻のところにクッションがあるアレです)で般若心経を読むわけにはいきませんし、雨であれば着替えも何枚か用意しなければならず、そうすると荷物が多くなって…。

と迷いつつもそれなりの準備をして、寝るまでは初心貫徹の思いでしたが、雨音で目覚めたのが5時半。
前夜よりも激しい雨で、おまけにテレビから聞こえるは「大雨洪水注意報!」

これできれいさっぱりと気持ちを切り替えることができましたが、でも、せっかくそのつもりだったのだからと、時間を遅らせて電車で聖籠町に向かうことにしたわけです。

ところが…

《第29番観音札所 宝積院》白新線佐々木駅から徒歩40分
 春日山駅発9:56で佐々木駅には13:00前に到着。
 空は…なんと青空!
 あの雨は朝方だけだったようで、雨上がり特有の湿気が駅前広場に漂う中を歩き出す。

聖籠町といえば…さくらんぼ!巡礼記12~雨後の晴天の下~_c0187298_21263799.jpg
国道沿いに果樹園が並び、さくらんぼ狩りの観光客の姿もチラホラの横を汗をふきながら歩く。










約40分で田んぼの真ん中の古墳風のこんもりした森の中の宝積院に到着。
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参道前で「聖者が籠もる町」が聖籠町の由来という説明文を読む。
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ならば名立は「名前が立つ町」か…。



納経帖にご朱印をいただき、帰りはバスにて新発田市内に向かう。巡礼記12~雨後の晴天の下~_c0187298_21275680.jpg








目的は蕗谷虹児(ふきやこうじ)記念館。
「蕗谷虹児(1898-1979)は竹久夢二の紹介により少女雑誌に絵や詩を発表し、そのモダンな作風が読者の熱狂的な支持を得て、一躍人気スターとなりました。シャープな線によるペン画や、数々の雑誌を飾った華やかな表紙や口絵、明るくみずみずしい色彩に溢れた絵本の挿絵は多くの人に愛されてきました。童謡「花嫁人形」の作詩者としてもよく知られています。画家、イラストレーター、詩人、グラフィック・デザイナーなど、一人何役もこなす多才なアーティストでした」(*記念館HPから引用)
記念館には今回が3(4?)度目になるが、その抒情的な画風や美男子的風貌のせいかいつものことながら女性客が多い。
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巡礼帰りの汗臭さはこの記念館にはフサワシクナイと悟り、まだまだ暑い中、新発田の街に歩き出す。

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さて、巡礼も残り1ヶ所。
33番札所は三条市の最明寺です。
しばらく週末はいろいろあって巡礼は無理ですし、そして実は今日から岩の原葡萄園で昨秋に続きアルバイトを週3日ペースで始めました。
そのことはまたにして、もちろん農園仕事もあるので現実的には“次の雨の月曜日”に行ってくることにします。
# by mm-nadachi | 2009-06-23 21:22 | 越後33観音札所巡礼 | Comments(0)

《初めて》シリーズⅡ~初めての米山登山~

ほぼ一週間ぶりのブログです。

この一週間はひたすら農夫していました。

そして、いきなりの米山登山です。

ドキュメント風・登山記の前に、米山のある柿崎区総合事務所のホームページでまず米山の学習からです。
(*「 」はホームページからの引用です)

「標高993メートル、頂上までは約1時間のコースと約2時間のコースあり。老若男女年齢を問わず家族連れで気軽に登れる山」とありますが・・・。

米山に登るという計画は実は昨年からあったもので、4月の米山山麓ロードレース終了後にお伺いしたKさん宅の前から「優雅な山容から「越後富士」と呼ばれる霊峰米山」がほぼ真正面に見え、“一度米山に登ってみたいと思っているんです”“じゃ、今度…”というそのときの会話がようやく一年後に実現したというわけです。

Kさんは旧柿崎町の職員時代に仕事の関係で何度も登られたことがあるということで、本当に心強いパートナーというかリーダーでした。

《8:45 登り始め》
米山には何ヶ所かの登山口があるが、今回は下牧登山口から登ることにし、旧下牧小学校(偶然にもここはKさんの母校だが、現在は廃校になっている)グランドに車をとめ、登山者名簿に記載してからいよいよ登り始める

 最初は杉林の中の道をゆっくりと進むが、しばらくするとそこだけ削り取られたような狭く、そして岩が浮き出ている道に変わっていく。
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 道々、Kさんから「米山とはその名が示すように、泰澄大師の弟子・沙弥が海を渡る強欲な船主から米俵を五輪山(今の米山)に向けて飛ばしたという伝説」のほか、米山にまつわる話をいろいろ聞く。

「米山薬師は田畑の豊作や雨乞い、人間・動物の守護、海上の安全に霊験あらたかと伝えられ、県内はもとより全国からも広く信仰を集め」、きっと多くの人がこの険しい道を歩いてきたんだと思う。

道を覆うばかりの木々は杉から広葉樹に変わり、ブナの巨木も目に付くようになる。

《9:30 駒ヶ岳(こまのこや)》
 かつては馬(駒)でここまで来ていたことからこの名前がついているとのことだが、今は休憩小屋が建っているだけ…と思ってまた登り始めたところに33の石仏群。
《初めて》シリーズⅡ~初めての米山登山~_c0187298_22594135.jpg33といえば33観音札所と同じ数字で、「お釈迦さまが説法した多くの経典の中のひとつである観音経には、一心に観世音菩薩を信仰すると、外から襲いかかってくる災難から観世音は威神力をもって直ちに救ってくれると説き、その救済の具体的方法として観世音が33身に化身することが説かれている」と、越後巡礼33観音札所の案内本にある。

 この石仏群のいわれは不明だが、かつての人々はこの米山に神と菩薩の両方を見ていたのだろうか。

《9:50 すれ違う人々》
 登り始めて約1時間。
 ここまですれ違った人(=下山者)は2人でいずれも女性。
 熊でもイノシシでも出てきそうなこの山道をひとりで歩くなんて…と思っているところに今度は女性の親子連れ。
 女の子は小学2年生とのことで、「老若男女年齢を問わず家族連れで気軽に」とあるとおりだが、実は今回の登山に妻が同行するかしないかを前日まで(妻本人が体力面から)“悩んで”いて、来なくて正解だと思っていたところに顔を真っ赤にして下りてくるこの少女を見て、ちょっと複雑な気持ちになった

《10:05 山頂まで千米》
 最近のランニング大会では走行距離や残り距離の表示がかなり丁寧にしてあり、そのときどきの調子によってその表示を見る気持ちに変化もあるが、“あと千米”の標識(それにしてもこの表記だけでも米山登山の歴史の長さが偲ばれる)は乳酸を少し減らしてくれた。《初めて》シリーズⅡ~初めての米山登山~_c0187298_2312476.jpg

 その後も岩のゴツゴツした道を登るがなかなか山頂が見えてこない。
 すっぽり米山のふところに抱かれた感じだ。

《10:40 山頂!》
 ほぼ2時間で登頂!




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 農園仕事や自転車、ランのときとはまた違った、体の芯から流れ出る汗をふきながらの2時間弱だったが、日頃の鍛錬のおかげか足腰に痛みや疲れもなく、そしてなんといっても木々の緑のトンネルの中(これこそ森林浴!)を登りきることができ大変嬉しかった。
あいにくの霞で視界はあまりよくないが、四方の山々や町並みなど見下ろすとやはり登頂気分がわいてくる。
山頂には思っていた以上に多くの登山者の姿が見える。
だれもが上気した晴々しい顔をしている。

《12:10 下山開始》
 山小屋でゆっくりお昼を食べて、次回の登山を夢見つつ下山開始。
 千米標識のところから登ってきた登山口と違う水野登山口へ降りることにする。
 このコースは距離は短いが急傾斜が2ヶ所ほどあるとのKさんの説明が終わらないうちに、ますは急傾斜の下り。
 トントントンと弾むように降りるが、やっぱり苦しくても“登山は山を登る”に限ると妙に実感する。

《12:45 緑豊かなブナ林》
 ブナ林の中の道を歩く。
 木漏れ日が体にやさしく降り注ぐ。《初めて》シリーズⅡ~初めての米山登山~_c0187298_2322825.jpg

《12:55 水野登山口入り口着》
 登山道はここで終わりになり、ここから林道を歩いて下牧登山口に向かう。
 この林道は米山山麓を縦貫するようなプランだったようだが、環境保全の名目で途中でストップされているとのこと。
 そのおかげか…なんと4匹のイノシシ親子(?)が足早に林道を横切るのを見かける。
 そういえば山頂の山小屋にはカモシカとの遭遇写真もあった。

《13:50 旧下牧小学校着》
 険しい山道に劣らず、砂利道が多かったこの林道歩きもかなりきつかったが、ようやく全日程終了。
 次回は秋! 
# by mm-nadachi | 2009-06-22 22:56 | 山登り | Comments(0)

梅の十三年待ち遠い


桃栗三年柿八年ということわざがあります。
そのあとに「梅の十三年待ち遠い」と続く類義語があるということを(恥ずかしながら)今、ネットで知りましたが、灘立農園の梅は何年経っているのか、苗を植えた父が亡くなっているので正しくはわかりません(生きていても覚えているかどうか…。ごめん、親父)。
そこで、「同じころに植えてもらった」というご近所さんによると「30数年経っているはず」なんだそうですが、その真偽は別として、そして、ほとんど手入れらしいことや肥料もやっていないのに、今年もしっかり実をつけてくれ、今日、梅もぎをしてきました。梅の十三年待ち遠い_c0187298_23294350.jpg

肥料が少ないせいか、はたまた剪定していないせいか、やたらとトゲの多い枝に成っていて、しかも年々高いところに成るようになってきているので、手の届くところはいいのですが、後は木に登って悪戦苦闘です。

梅の木は2本あって、品種ももちろんわからないのですが、1本は小梅でもう1本は少し大粒の実がなります。
今日はもいできただけで計量もしてありませんが、今年も梅干、梅酒、そして梅ジャムとしてありがたくいただくことにします。




梅の十三年待ち遠い_c0187298_23314691.jpgこの中で私の担当は梅ジャム作りです。
昨年初めてやってみたのですが、軟らかくなるまで煮て、それを手でつぶし(これが熱いのなんのって…)、そして濾して出来上がりなんですが、結構手間がかかったことを覚えています。
このジャムは先日のイチゴジャムと同じように、自家製ヨーグルト(といっても市販されている牛乳で作るものです)にかけて食べるのですが、これがほどよい酸味があってなかなかでした。

ということで、梅ジャム作りのレポートはまた後日です。
# by mm-nadachi | 2009-06-14 23:27 | 灘立農園 | Comments(0)