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上州路輪行記②~上信電鉄今昔物語~

「昨日でよかった…」と昨日書きましたが、本当にそうでした

だって昨日、上信電鉄のHPを見てたら…
『12月8日8時37分頃、吉井駅~西吉井駅間の吉井西構内踏切において踏切通行車両が架線を切断する事故が発生したことにより、高崎駅~上州富岡駅間の上下線において運転を見合わせており、 バス及びハイヤーによる代行輸送を行っております。
ご利用のお客さまに大変ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
現在、復旧作業を行なっております』とか…

「ありゃまー、昨日でよかった…」とあらためて思ったわけです

でも、さっきまたHPを見たら『なお、14時08分に運行再開となりました』とありました
だとしたら、なんとか間に合ったかもしれませんが…

そんなことも含めて、それでは昨日の続きです

今回の輪行のもうひとつの目的は上州富岡駅から高崎駅までのサイクルトレインです
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これは自転車のまんま電車に乗ることができるという、私のような無精者にはいたってありがたい電車なんですが、ただ平日は朝夕の混雑を避ける意味でこの上州富岡駅で利用できるのは14:23発がサイクルトレインの“最終電車”になります

駅員さんからホームの乗車位置まで案内してもらい、電車を待ちます
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そこに「銀河鉄道999」が入ってきます
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「おー、でもなんで?」ということでちょっと調べてみました

『原作者の松本零士氏の全面協力を得て、群馬県の上信電鉄に颯爽と現れた「銀河鉄道999号」。「地球発アンドロメダ行き」ならぬ「高崎発下仁田行き」、しかも銀河超特急ではなく各駅停車ですが、2008年10月、地域とファンの大きな夢を乗せ、999号は未来へ向かって走り始めます!』

松本氏と上信電鉄にどんな関係があるのかわかりませんが、これも利用客増への取組みなんでしょうね
車内の天井にもイラストがところ狭しと描かれていますが、もの珍しそうに見上げているのは私だけです

ところで、サイクルトレインの“しかけ”といえばいたって簡単で、ただこうして最後尾車両(といっても2両でしたが)に乗って自分で自転車を押さえながら座っています
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こんな感じなのでついついウツラウツラしながらの30分で高崎駅に到着です
そしてここでもオドロキが…
それは一般の乗客とは別に駅員さんの誘導で改札口ではなくホームの端っこから構外に出るんです
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そこで見かけたのがこんな古めかしい電車で、どっかで見かけたな~と思ったら、上州富岡駅のトイレがこんなでした
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これはデキとかいう電車で…
『1924年(大正13年)、当時の上信電気鉄道が改軌・電化した際にドイツのシーメンスシュケルト社から購入した。小型の凸型機で価格は当時で36,990円。
3両(デキ1・デキ2・デキ3)が導入され貨物列車牽引に長年使用されていたが、1994年(平成6年)9月23日の貨物輸送廃止に伴いデキ2が廃車され、群馬県富岡市のもみじ平公園に保存されている。
1986年(昭和61年)にはエバーグリーン賞(鉄道友の会)を受賞している。
貨物輸送廃止後もデキ1とデキ3は車籍を有するが、定期運用はなく、工事列車や臨時のイベント列車などに使用されることがある。砂箱の撤去と前照灯位置の変更、およびパンタグラフの交換がなされているが、それ以外は大正時代に輸入された当時とほぼ同一の仕様といってよい。
2007年(平成19年)3月12日、下仁田 - 南蛇井間で線路沈下が原因と見られる脱線事故が発生し、その際に受けた損傷が原因でながらく補修待ちとなっていたが、2011年度の群馬デスティネーションキャンペーンに向けた修復が2010年末から行われ、2011年4月に完了した』だそうです

1924年(大正13年)ということは大正11年生まれの私の母とほぼ同じで約90年経過しているわけで、ここにもひとつの歴史が残っています
富岡製糸場の茶色の煉瓦もそうでしたが、この真っ黒な機関車の重厚さにも同じく揺るぎない時間の蓄積みたいなものを感じました

と、こんな感じで自転車と電車を乗り継いでの上州路でした
いつものようになんどか道を間違えたりもしましたが、お天気にも恵まれましたし、この地で一生懸命に生きた工女さんたちへ思いを馳せることができたり、デキのどっちりした姿にたくましさを感じたり、今回の上州路は優しい気持ちにさせてくれました

こんなふうにしてわずか50㌔の道のりでしたが、風を切って走る爽快さや坂道を上る苦しさ・上りきった充実感、初めてのまちを訪れるわくわく感と新しい発見の連続、そこで味わう地元の食、個性ある駅舎や電車など、(電車)輪行ならではの一日でした

こうしたことを鉄道ファンは「鉄分補給」というなんともうまい表現を使っているようなんですが、さて自転車乗りはなんと言えばいいのでしょうか?
“自”転車と明日からまた元気な“自”分でいるように願っての「自分補給」とでも言っておきましょうか?
でも、なんかちょっとうさんくさいというか、きざっぽい言い方ですね
じゃあ、これはどうでしょうか?
“輪”行と健康な体を維持するために必要な“燐”分(『リンは、人体においてカルシウムに次いで多いミネラル分にあたります。骨や歯を作る主要な材料となるほか、筋肉、脳、神経といったあらゆる組織に存在しており、細胞の成長など様々な場面で活躍します』ほらね!)を兼ねて“リン分補給”ってのはいかが?
でも、これはなんか無理無理って感じですね
もっと素敵な言い方を思いついたらぜひ教えてください!
金一封ではなく灘立農園産野菜をお礼に…

さて、越後は今日も雪です
お弁当配達のときのスナップです
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そして、この写真を撮った後、私は田んぼの畔から足を滑らせてケツからずり落ちてビショビショになってしまったのであ~る
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でも、買ったばかりのカメラは死守したのであ~る
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あー、ちびたかった…
by mm-nadachi | 2011-12-09 16:48 | 自転車 | Comments(0)


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