巡拝の前に午前中は農園へ野菜を取りにいってきました。
キムチ用の白菜と大根のほか、キャベツ、ブロッコリー、カブ、チンゲンサイ、ミズナなど、少雪とはいえ健気にも雪の下でじっと“待っていてくれた”野菜たちでした。
そして、午後、昨日に続いて巡拝に出かけました。
今日も“ついでの楽しみ”を楽しみに…
□第16番札所《椿沢寺》(見附市)信越本線長岡駅~バス30分~徒歩5分
どの札所も由緒ある寺院であるが、またそのご本尊の由来がそれぞれあっておもしろい。
椿沢寺のご本尊はその名からも推察できるが、倉茂良海氏編の「越後巡礼」によれば…
「昔、この村に椿の霊木が流れ付いた。ちょうどその頃、このあたりを巡錫中の行基菩薩がこのことを聞きつけ、その霊木を一刀三礼して彫刻したのが、御丈三尺五寸の本尊千手観音である。」
また、「上杉謙信公もこの観世音を深く信仰され…今でも謙信公から頂いた礼状や仏具などが寺宝として残されている」そうだが、残念ながらどれも見ることはできなかった。
しかし、本堂や観音堂、仁王門などで仏師や大工の有名無名にかかわらず長いときの経過を感じさせる木像や仁王像などを見ることができ、いつものことながら先人たちの素晴らしい匠の技に頭が下がるだけであった。
バスで見附市に向かう。
てっきり見附駅にも行くものと思っていたらどうも違うみたいで、(どこにでもあるような)本町というところで降りる。
時間も十分あったのでとにかく駅を目指して歩く。
途中、雁木を見かける。
しかし、駅に向かうにつれ街の顔が変わってきて、というよりまったく街の顔が見えない(どこにでもあるような②)街並みが続く。
昨日の出雲崎の妻入りの街並み、そして今日の雁木。
郷愁だけで生きていくことはできないが、一度失くしたら郷愁はもう取り戻せない。
さて、今日の“ついでの楽しみ”は“ジャズ・イン・アルカディア~チャリティライブ~”で、収益金の一部を骨髄バンク団体に寄付するというもので、数日前の新聞でたまたま見かけたもの。
出演はA‐OUTという、以前から名前だけは知っていたサックス奏者(といっても彼が見附市職員ということも今回初めて知ったくらい)のほか、ピアノ、ギター、ベース、ドラムのジャズ・クィンテットで、ジョン・コルトレーンや自作の曲の合い間に、EKILEや一青 窈のヒット曲など約2時間のコンサートを楽しんできた。
こんなコンサートをいつか自分でも演ってみたいとは思うが…。
それにしても、会場(見附文化ホール)の事務室で以前当市の文化会館に勤務していたS氏に会ったのにはお互い驚きを隠せなかった(昨年4月に転勤されたそう)。
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初の2日連続の巡拝に加え、どうも2日とも“ついでの楽しみ”のほうにエネルギーを使ってしまったようで、反省です。なかなか思うようにはいきません。
といいつつ、農園仕事が本格的に始まる4月まであと一ヶ月。
そして、だんだん遠くになっていく観音札所。
まだまだ先は長い。