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未知の携帯小説

昨日、“患者図書室”のボランティアについて地元NPOから取材がありました。

このNPOは福祉とか教育とか特定分野の目的をもって活動する一般的なNPOと違い、「NPO(非営利の市民活動団体)相互の情報交換や連携を図り、新たに特定非営利活動法人を作ろうとする団体及び個人への活動支援を行うことを目的」として活動している団体で、実は私がこの患者図書室ボランティアに応募したのもこのNPOの情報紙からだったのです。

ボランティアに応募した動機やボランティアをしていての感想から始まり、その後は、今、私たち6人のボランティアが検討している“患者図書室利用促進活動”についても話をしました。

患者図書室の利用者は一般の図書館と違い、入院や通院されている患者さんたちなどで、私たちも単に利用者数だけを増やそうということを目指そうとしているのではありません。

まずは患者さんたちにこの図書室の存在を知っていただき、そして、その中からおひとりでもこの患者図書室の本来の設置目的である「病気や健康に関するさまざまな情報」を入手していただいたり、つかの間のやすらぎの時間に本を手にとっていただけたら…という思いなのです。

もちろん私たちは“ボランティア”であり、この図書室については病院側の設置目的や運営方針に基づいてお手伝いするという立場は十分認識したうえで、私たちが考えたことを提案し、そして実践していけたらいいなと思っています。

実は先週、私たちのほかにも病院の中でボランティアをされている方たち(車イスの修理、受付案内、入院病棟内サポート)と、病院長、事務局長、看護部長たちとの昼食会がありました。

その場でもこれまでの患者図書室の利用者数や貸出傾向などをお話したうえで、いくつかの提案をさせていただき、病院側からも好意的にお聞きいただいたと思っていますし、早速、病院長から「患者さんからリクエストがありました」とお伝えした「天地人」を寄贈いただきました。
こうしたかたちでこれからも病院側とボランティアの協働による取組みを進めていけたら…と思っています。

そんな話をしているところに、先週に続いて2度目となる3人の専門学校の学生ボランティアがにぎやかに入ってきました。
彼女たちと話をしているとやはり世代というか、時代の違いは隠しようもなく、「本は読まないけど、携帯小説なら読みますよ」とのこと。
未知の携帯小説_c0187298_11501655.jpg

私も一度その携帯小説なるものを読んでみなくちゃいけないなと思いながら、彼女たちの取材風景をパチリ。

ちなみに患者図書室で貸し出しの多い本といえば…

1位が3冊で4回の貸出です。
「妻の大往生」        永 六輔
「サザエさん旅あるき」   長谷川 町子
「黒の回廊」          松本 清張

2位が9冊あって3回の貸出です。
「悲しみの歌」         遠藤 周作
「ガン再発す」         逸見 政孝
「失楽園(上・下)」      渡辺 淳一
「チームバチスタの栄光」  海堂 尊
「天窓のある家」       篠田 節子
「日本一短い家族への手紙」
「バカの壁」          養老 孟司
「名探偵の掟」        東野 圭吾
「約束」             石田 衣良
by mm-nadachi | 2009-02-04 11:46 | ボランティア | Comments(0)


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