カテゴリ:灘立農園( 309 )

同志たちよ

いきなり冬に戻ったような寒い一日でしたが、久々のロング・ドライブ(約110㎞)で新潟県農業大学校(新潟市・旧巻町)の「やさしい園芸講座」に参加してきました。

この講座は昨年7月の「秋冬野菜の栽培」に続き2回目の開催(参加)で、今回は(もちろん!)「春夏野菜の栽培」でした。
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参加者は新潟市周辺の、年齢的には60・70代の男性が多く、ほとんどは“生業”ではなく自分なりのやり方で楽しみながらやってはいるもののなかなかうまくいかなくて…ということで、その原因や解決方法を聞き取ろうと講義よりも質疑応答のほうが時間的にも長く、そして内容的にも濃かったのが前半の座学でした。c0187298_0133724.jpg

後半は実技、トマトやキュウリなどの播種の予定だったんですが、播種後の管理が季節(気温)的に難しいということで、今回はイチゴの水耕栽培とトマト栽培のビニールハウスの見学だけになってしまい実技を期待していた私としてはちょっと残念でした。








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農業は足の下から土の温みを感じながら実践の中で覚えていくものですが、こうした講座で植物学的、植物生理学的な話を聞いたり、“正しい”播種の仕方などを教えてもらうことは貴重な経験ですし、それとともに農夫の“同志”からいろいろな苦労話や(我慢して?)自慢話を聞くのも楽しいことです。

さっ!オイラも始めようっと!
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by mm-nadachi | 2009-03-12 00:07 | 灘立農園 | Comments(0)

まだ冬眠中の“春の使者”

今日は二十四節気のひとつの“啓蟄”です。
この言葉を解体するとその意味がはっきりするのですが、“啓”は『ひらく』で、“蟄”は『土中で冬ごもりしている虫』。
つまり、「地中で冬ごもりしていた虫が春の到来を感じ、草木が芽吹くと同時に地上へ這い出してくる」という意味になるわけですが、わが灘立農園ではもう少し先になるようです。

その“証拠”がこの写真で、日曜日に久々に天地返しをしていたときに間一髪で難を免れた(というのも、ときどきスコップでカエルを“ひっかける”ことがあるのです)アオガエルです。
まだ畑の中で気持ちよさそうに寝てたので、またそっと土をかぶせておきました。
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とはいえ、わが家の玄関先の福寿草もいつのまにか花の盛りが過ぎたようで、春はそこまで来ているのかもしれませんが、焦らずにゆっくり楽しみながら待つことにしましょう。
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by mm-nadachi | 2009-03-05 23:33 | 灘立農園 | Comments(0)

業(ごう)なる農

今日も季節を間違えたような雨の一日でした。
今冬は暖冬、少雪と毎日のように言われていましたが、今夜のNHKニュースでも昭和21年以来3番目に暖かい冬だったと報じられていました。
昨日、久々に行った“雪のふるさと”安塚でも雪が少なく、雪だるまも所在なさげでした。
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実感的には例年よりも一月くらい早い感じなので、そろそろ09年灘立農園の作業計画を立てようと、参考に昨年の農事記録を開いてみました。

この時期はまだ本格的な作業前なのでとびとびの記録でしたが、3月2日には「風もなく快晴の青空。冬越しの白菜20ヶ、少し凍みた大根、キャベツ収穫。静さん(妻です)はいつものようにフキノトウ!しかし、まだ残雪もあり、春はまだ先?!」とありましたが、それでも3月8日にはサヤエンドウの播種をしていました。

ということで、来週3月になったら灘立農園もオープンです。

そういえば、昨日、読んだ雑誌の中に冬越しの野菜がなぜ甘いかについて書いてありました。
それによると…冬に収穫される野菜は寒さが厳しくなると凍結するのを防ごうと自身のでんぷん質を糖分に変化させる。雪の中から掘った大根や白菜が甘くて美味しいのはこのためだ…そうです。

科学的(野菜生理学的?)にはたしかにそうなんでしょうし、食べる分だけそのときに畑に取りに行くのがいちばんいいのですが、この「雪の中での冬越し」というのがなかなか難しくて、特に大根は逆に凍(し)みてしまってシャキシャキ感がなくなってしまうのです。

ということで、今年はインターネットや雑誌などから情報収集して、野菜(大根、白菜、ネギ、タマネギ、サトイモ、サツマイモ…)ごとの冬越し保管方法を実践しています。

例えば、ネギと白菜は新聞紙で包み、そして大根はビニール袋に入れて冷暗所で保管とか、サトイモやサツマイモは段ボール箱に入れて部屋の中で保管とか…。
うまくいったものもあれば、もう少し工夫が必要なものもありましたが、やっぱり自分でつくったものはなるべく最後までみずみずしく、そして無駄なく食べきりたいと思います。
それが野菜に対する礼儀と思います。

「わたしたち人間は、ただ生きるというそのことだけのためにも、他のいのちあるものたちのいのちをうばい、それを食することなしには生きえないという、根源的な悪をかかえた存在である。
 山に獣を追い、海河に魚をとることを業(ごう)が深いという者がいるが、草木国土のいのちをうばう農も業であり、商いもまた業である。敵を倒すことを職とする者は言うまでもない。すなわちこの世に生きる者はことごとく深い業をせおっている。」   五木寛之著「私訳 歎異抄」から
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by mm-nadachi | 2009-02-25 22:00 | 灘立農園 | Comments(0)

恵みの雪

嬉しいことに昨日、今日と青空が2日続きました。

昨日は脳ドックで行けなかったので“今日こそ”の思いで、午後、まだ雪が少し残り、兎(?)の足跡が点々と続く山道を登っていってきました。

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今日の“目的”はキムチ用の白菜と大根、ネギなどを取って、そのほか少しでも菜っ葉類があれば…という程度だったのですが、行ってみると、案外雪が消えて土が出ている場所が多かったので、またスコップを小屋から持ち出して“お得意の”天地返しをやってきました。

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今日で今月8回目の農園仕事でしたが、この時期、短い時間でもこうして畑に行って体を動かせることがうそみたいです。

でも、今、こうして少雪を喜んでいても、この地域では「雪は2月を迎えてみないとなんとも…」と言われるように、来週からの一ヶ月がどうなるかですが、“恵みの雪”であってもらいたいと祈ります。
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by mm-nadachi | 2009-01-29 16:47 | 灘立農園 | Comments(0)

剪定は芸術だっ!

午後から少し曇ってきましたが、なによりも無風が嬉しくて、久々に農園に行ってきました。

今日の作業はキウイフルーツの剪定。
みなさんもご存じかと思いますが、キウイフルーツは同じ棚に雄と雌の両方の木を植えて受粉させてやらないと結実しないのですが、かなり樹勢が強くて、夏に伸びる徒長枝をそのままにしておくと、秋の落葉後はとんでもない樹姿になってしまいます。

 c0187298_21333343.jpg       *剪定前

そこで、木が冬眠しているこの時期に剪定を行うのですが、ここ何年かは知り合いの方にお願いしていて、自分でするのは本当に久しぶりでした。

そのため、(為念)昨日、インターネットで剪定方法を再確認しておいたこともあって、剪定自体はスムースにできましたが、これは昨年秋にぶどう園でアルバイトしたときにも感じたことなんですが、剪定には深い知識や技術が必要なのはもちろんですが、なんていうかな~“センス”がないとだめだなって思います。

来年、そして再来年以降の樹姿をイメージして、どの枝を切り、どの枝を残すかというのは基本的な約束事ですが、それでもその中に自分なりの感性が生かせるような気がして、だから剪定作業は嫌いではありませんが、いかんせん私にはそのセンスなるものが欠如しているようです。

そうした前提(?)でちょっとわかりにくいと思いますが、剪定前・後の写真を見比べてください。
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                       *剪定後

「大丈夫!来年にはちゃんと生ってるから…」って、ぶどう園でも先輩たちは慰めてくれましたが、わが農園のキウイフルーツもぶどう園のマスカットベリーAもただただ健やかに育ってくれることを祈るだけです。

それにしても、今日は春のようなお天気でした。
給食配達ボランティアの帰り、近くの土手に黄スイセンが鮮やかに咲いてたのを見つけました。

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by mm-nadachi | 2009-01-21 21:23 | 灘立農園 | Comments(2)

天地返し

灘立農園はもともとが水田で、それをかなり前に(と書いて、今、それはいつだったかなと思い出していたのですが、もう30年も前になるとわかって…あ然です)畑にしたのですが、作付け前に耕すといっても、零細農園には小型耕運機しかなく、いくらがんばってもせいぜい30㎝くらいの深さにしか掘り起こすことができません。

ネギの苗を植えるときやごぼうの畝を作るときなどにはスコップで深く掘り起こさなければいけないのでが、畑土の上のほうは柔らかくても、下のほうはまだまだ粘土質のままです。
これは、これまで深く耕してこなかったことやあまり堆肥類をすきこんでこなかったせいなのでしょうが、土を攪拌することで空気を入れ込み土質の改良と畑土の活性化を図るとともに、冬場の低温による土中の消毒のほか、雑草を土にすきこむことで肥料として活用するなど、“野菜作りは土作りから”という初心に帰り、3年ほど前から雪解けを待って少しずつ“天地返し”をやってきました。

今年は農夫暮らしの初めての冬で、また穏やかな天候が続いていることもあり、今日で新年4日目のスコップ仕事(右の緑部分:ビフォー⇔左の土色部分:アフター)でした。c0187298_044294.jpg

この季節、いくら青空が広がっていても畑に出ている人はごくわずかです。
それでなくても灘立農園周辺は昔のいわゆる“3ちゃん農業”から完全に“バーちゃん”農業になっていて、耕作放棄地にはススキが“林立”しています。

春一番のジャガイモ植えにはまたバーちゃんたちの元気な声を聞きたいものです。




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09年初収穫野菜です。
キャベツ、白菜、大根、レタス、ブロッコリー、小松菜、かぶ、チンゲン菜、ミズナ。
暖冬とはいえ、日陰は午後になっても氷が張ったままです。
その中で育っている野菜たちに“愛しさ”を感じます。
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by mm-nadachi | 2009-01-08 23:59 | 灘立農園 | Comments(0)

種をまく

 08年もあと4時間となりました。
 みなさんもきっと今年を振り返りながらいろいろな思いでお過ごしのことと思います。
 新米ブロガーとしては今年最後の“日記”を綴って終えることにしたいと思います。
 ブログは“サックスと読書とランを楽しみながらの農夫暮らし”の中で見たこと、思ったこと、感じたことなどをお伝えしようと始めましたが、肝心の農夫暮らしを語るにはいかんせん時期が悪かったようです。
 ということでの弁解でもないのですが、夏頃に久しぶりに読み返した玉村豊男さんの「種まく人」(写真の文庫本)の中にそのときの心境に近い一節がありましたので、少し長くなりますが紹介させていただきます。c0187298_1150645.jpg

 「きょうも、一日が終わろうとしている。
 暗くなって、足もとが覚束(おぼつか)なくなる頃、農具を抱えて、重い足取りでようやく畑から帰ってくる。からだは泥のように疲れているが、満ち足りた心をもって。
 どんな疲労にも、徒労というものはない。
 なにかを犠牲にしてまでやり遂げる価値のあることなどなにもあるまいが、かといって、どんなささいなことにも、それなりのやるべき価値はあるものだ。
 日がな一日雑草取りに時間を費やしたとしても、損もしないし、得もしない。
 雑草は生え、抜かれ、また生える。
 (略)
 ただ、そうして、一日を過ごす(やるべきことがあってそれをやる、終わらなくてもよいができるところまでやる)ことじたいが重要であり、人生とはそうして与えられた時間を死ぬまで過ごすことなのかもしれないと、漠然とだが、しだいに私は考えるようになってきている。これも、農という営みの功徳(くどく)、だろうか。」

 以前読んだときにはこんなに強く感じなかったのですが、なんだかスーっと気持ちの中に落ち着いた一節でした。
 こうした農夫暮らしの日々については3月に入り、雪解けとともに少しずつお知らせしていきたいと思いますので、もうしばらくは他愛のない話が続くと思いますがお付き合いいただければ嬉しゅうございます。
 
 ということで、今年一年ありがとうございました。
 09年もみなさんにとって素晴らしき一年でありますようにお祈り申し上げます。

 さて、明日は“2度目”の58回目の誕生日です。
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by mm-nadachi | 2008-12-31 19:46 | 灘立農園 | Comments(0)

御用納め

 灘立農園に御用納めはありませんが、今日、車庫の大掃除をしながら、一年間お世話になった長靴をきれいに洗うことにしました。
 実は農夫暮らしにようやく慣れてきた6月下旬に草刈り後の草を集めようとしていたとき、ちょっとしたはずみでフォークで左足を刺してしまうヘマをしていまい、2針縫うケガをしてしまいました。
 幸いにも血管を少し外れていたので大事には至りませんでしたが、写真の手押し車の中の黒い長靴がそのときのもので、今でもそのときの跡が生々しく残っています。c0187298_0564753.jpg
 ケガの後、この長靴を履くのが縁起でもないような気がして、右上の緑色の長靴に替えたのですが、その長靴は今度山小屋(この地域は平場が少なく、灘立農園も家から車で5分の“山”にあるのです)に持って行き、自分を戒めるため、そしてお守りのために置いておこうと思います。
 こんなふうに58回目の誕生日が過ぎていった08年の年の瀬の一日でした。
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by mm-nadachi | 2008-12-29 00:54 | 灘立農園 | Comments(2)

山ノ畑ニ居リマス

灘立(“なだち”と読んでください)農園の名前は、この地域が昔から「波(灘)が高く立つ」ところから付けられた(らしい)ということをかなり前に駅の案内板で見かけたことがあって、そこから拝借しているのですが、これからの季節はロゴ写真にあるような高波が押し寄せる日が多くなってきます。
でも、今日(午前だけでしたが)は快晴無風の畑日和でしたので、宮澤賢治風に言えば“山ノ畑ニ居リ”ました。
今年は例年より暖かく(感じます!)、大根、白菜、ネギの冬野菜御三家やキャベツ、ブロッコリーなどの収穫もまだ少し残っていますが、今日は“天地返し”をやってきました。
野菜が植わっていた畝と畝の間は春から秋の間ずっと踏み固められて土が硬くなってしまっているのと、暖かなせいかこの時期なのに草が生えてきて、その除草を兼ねてスコップで土を掘り起こしてきました。
本当はもっと寒い時期にするのが効果的なでしょうが、あまりのお天気についつい…。
凝り性なのに飽きっぽい性格で、春からつけていた農園日記も秋口からはアヤシクなってきましたが、それでも今年は50品種くらいの野菜の栽培・収穫データができました。
冬の間に少し整理しなきゃ…と思いつつ、今日は気持ちのよい汗を流すことができました。
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by mm-nadachi | 2008-12-21 23:09 | 灘立農園 | Comments(2)