準備体操も終り…さて、出発です
今回は進行方向右手に日本海が広がりますが、左手は山、というか崖
これが北陸本線が今から45年ほど前に約1キロほど山の手に移った大きな原因です
というのは…
『山が海まで迫った土地で日本有数の地滑り地帯であり、鉄道事故も多発していた。複線電化に伴い、昭和44年に山側に線路を移した結果、廃線区間が生まれたのです』
(『 』は酒井順子著「廃線跡の女~日傘片手に北陸本線旧線を歩く~」から引用)
そのためにこの有間川駅(有間川駅は開業以来同じ場所にあります)⇔旧名立駅の約5キロの間にトンネルが2つあります
青木坂トンネル
乳母岳トンネル
『煉瓦で造られた入り口がサイクリングロードにしてはやけに大きいのは、かつてここを蒸気機関車が走っていたから。中に入るとひやっと涼しく、話し声が響きます』
入口は確かに煉瓦なんですが、トンネル内の煉瓦は崩落防止のためかコンクリートで固められています
このトンネルを使ってなにかできないかな~、例えばコンサートとか…って、ここを通るたびに思うんですが…
乳母岳トンネルを抜けると緩やかな下りになるとともに、再び日本海が見えてきます
少し歩くと左手に滝が見えます
不動滝です
『乳母岳トンネルを出るとすぐ左側には落差25メートルもの滝を見ることができます。こんなに海の近くにある滝も珍しいと思うのですが、ということはかつての北陸本線に乗っていると、ここでは右に日本海、左には滝、という景色が見られたということ。景色を楽しむことはできたでしょうが、鉄道を走らせるには困難な土地であったことと思われます』
とありますが、高校3年間通学で乗っていましたが、「景色を楽しんだ」記憶はありません
というのは、“見慣れた景色”であったことに加え、いくら鈍行とはいえそれなりのスピードですからじっくり見ることはできませんし、それになんたって蒸気機関車だったので夏場なんかは煙が室内に入ってこないようにトンネルの入口では窓を閉め、出口では窓を開け…の繰り返しが大変で、それどころではなかったというのが実態です
なので、この不動滝を初めて知ったのは自転車でここを通るようになってからですし、この日の参加者からも「こんなとこに滝があったんだね~」という声が多く聞かれました
で、ここで休憩~班別集合写真を撮って、さ、残り半分です!