秋葉神社代参記②~「丸よ」のうなぎ~

私には“ついでの楽しみ”なんですが、“ついで”とは軌楽庵さんには大変失礼な言い方になるのですが、軌楽庵さんがお住まいの岡崎とのほぼ中間の豊橋で半年ぶりの再会です

豊橋には出張で東京から飯田へ向かうときの乗り換えで一度だけ降りた、それもかなり前なので初めてといっていいまち、というか駅ですが、なんと菜の花の出迎えです
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これはまた後でお話するとして、夕食のお店には路面電車で向かいます
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案内していただいたお店は「丸よ」という「創業100余年、豊橋で一番の老舗」のうなぎ屋さんです
そして、このお店は「べっぴん」という言葉の発祥地ということを教えていただきました

『明治二十七年発刊の風俗画報第七十二号によると、吉田駅の織清(丸よのルーツ)とか言へる割烹店が、江戸より鰻屋の職人をかゝへ、諸方より大なる鰻を買こみ、焼方・醤油の調整ことごとく江戸風に改め、價を廉にして売出せしに、殊の外評判よく、他方の人より其地の者が之を食はざるを恥と思ふほどなりし、其看板に何か異なる文字を書して衆を驚さんと思ひ、其主人は本ト茶道を深く好ければ、其友人(渡辺崋山の息子の渡辺小華のこと)の案にて「頗(すこぶる)別品」と三文字を書して鰻とも何とも書せず。
されど其門口へ至れば鰻屋なる事は見ても嗅でもわかる事ゆへ、其名の奇なるを喜んで行客が皆立ち寄りて食へり。
然るに廉にして美味なれば「頗(すこぶる)別品」の名、大に東西に傅播し、且つ他に類なき美味なるを以て別品と言ひしが、遂には美婦人の事まで「すこぶる別品」と呼ぶやうになり、名古屋辺にては単に別品と稱するに至れり。
其名は京・東京に流傅し「今日にては別品と言へば鰻とは思はず、只美婦人の一名となるに至れり。」と報じられております。』

なるほどね~
どうぞみなさんもどっかでこの謂れをだれかに話してみてください
きっと尊敬のまなざしが注がれることでしょう!?
それはともかく、これがその「すこぶる別品」の鰻丼上丼(松)(ちなみに3,310円)です
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実は浜名湖周辺のお店でお昼にうなぎをと考えていたのでしたが、それが叶わなかったこともあり、まっことすこぶるな美味でした

このお店のうなぎは関東風、つまり「白焼きした後で蒸してからタレをつけて焼く」やり方だそうで、「蒸すことで余分の油を落としているのでさっぱりとした焼き上がり」になるとのことです
そのとおりにとてもさっぱりした白身で、タレもちょうどよい風味です
軌楽庵さんの近況もお伺いしながら二人で2本のビールでほろ酔い気分になりました

お店からは歩いて豊橋駅に向かいます

そこでさっきの菜の花なんですが、これは豊橋鉄道渥美線沿いで1月7日から3月末まで開催されている菜の花まつりのPRだと思うんですが、それにしても1月初旬から菜の花まつりとは雪国ではまったく考えられないことです!!
ということで、この渥美半島を自転車で走るってのは私の近々の目標でもあるんですが、どうせならこの菜の花を眺めながら…がいいんですが、3月末までに再訪するのはとても難しいので楽しみは来年に残しておきます

そんなこんなのつかの間の再会に別れを告げて、そうそう、軌楽庵さんからは岡崎の銘菓と名立駅の“軌楽庵文庫”に並べる文庫本の“お土産”をいただきました
大変お世話になり、ありがとうございました

さて、ちゃちゃちゃと寝て、明日はいよいよ秋葉神社です
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by mm-nadachi | 2012-03-14 23:38 | 名立に生きる | Comments(0)


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