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2012冬・関東遠征記①~小湊鐵道から養老渓谷を越えて久留里線へ~

2010年の高崎伊勢崎自転車道、2011年の房総半島(銚子~館山)に続き、今年は房総半島~三浦半島という3年連続の輪行です

このように毎年この時期JR東日本から発売されているお得なパスを利用して、冬の越後から温暖な関東方面へ輪行に出かけます
そして、今年は昨年1月に亡くなった横浜の叔母さんのお参りも兼ねて…

毎年のように吐く息も白い早朝に家を出て房総半島に向かいます
JR内房線五井駅から小湊鐵道に乗り換え、上総牛久駅まで行きます
小湊鐵鉄道もサイクルトレインをやっているんですが、土・日および祝祭日のみなので輪行袋のまま乗車します
1両だけの車両の中は地元の利用者のほかに大きなバッグを担いだハイキング姿や旅行者っぽい方の姿など、座席は8割ほど埋まっています
私はキョロキョロと輪行袋の置き場を探しつつ、いつの間にか一番前の、運転手さんの斜め後ろという絶景・絶好(?)の場所に座ることができました
電車はゆったりと平野部を走っていきます

途中で隣に座っていたお医者さん帰りのオジさんから声をかけられました
「オリンピックでもねらっているんかね?」
私が抱えている輪行袋を見て聞いてこられたのでしょうが…
「どうせやるんならそこまで目指さなきゃ!」との見当外れ(ごめんなさい!)な激励に加え、「こっちはいいよ。(土地は)安いからこっちに来なよ!」とアタタカイ言葉までいただきました
そのオジサさんと偶然にも同じ上総牛久駅で降りて、自転車を組立てた後で空気入れを忘れてしまったことに気づきます
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これからの山越えコースを考えて一瞬頭が真っ白になります
こうなれば、ただパンクしないように祈りつつ約1月半ぶりのロードに走り出します

小湊鐡道線沿いの国道(県道?)を走るのでちょこちょこと駅にも立ち寄ってみます
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      *里見駅では「喜動房倶楽部」というボラ・グループでの取り組みが行われています

壁には地元のこどもたちの絵や観光案内などが飾られていますし、駅を使った朝市が行われている駅も…
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      *飯給(いたぶ)駅はこれだけ!でも、形はともあれ地域にとっては大切な駅です

ここでもこうして地域のみなさんが地域の鉄道や駅を守って、つなげていこうという取組みがなされていて、これからの名立駅MS作戦に参考になるものがいくつもありました

そうこうしているうちに養老渓谷駅に到着です
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      *人気のネコ駅長には会えませんでした

そして、ここから小湊鐡道から離れて(全面舗装の)戸面蔵玉林道を越えてJR久留里線の上総亀山駅を目指します
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      *ちょうど電車が入ってきました

ロードはなんとか走れましたが、久々の山越えはやっぱり体力的にもコース不案内的(?)にも、そしてパンク対応的(!)にも不安だらけでしたが、上りはじめればそんなことは忘れてひたすらこぐだけです
そうすればこんな眺望もご褒美にいただけます
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こうし林道から再び国道に戻り、養老渓谷駅から約1時間で上総亀山駅に到着です
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ところが次の電車発車時刻までまだ1時間半以上もあります
駅前には食堂のようなものはなく、でも、駅近くの亀山湖周辺はちょっとした散策コースのようです
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そこに現れたる男の二人連れ!?
いえいえ、決して怪しい二人ではなく、どうもこの駅の管理会社の方のようです
「どっから?」
「新潟から」
「新潟から自転車で!?」
「まさか。上総牛久駅から…」とこれまでのルートをお話した後、「少し時間あるんですが、どこかここへんでいいとこありませんか?」と彼らに聞かなければこの後の旅はこんなんに苦しいものにはならなかったかもしれません
「ちょっと行ったところに三石山というお寺があって、そこには高橋尚子や小出監督がよくお参りにきていて、そこに高橋尚子の靴が置いてあるんだけど…」とのこと
「でも、けっこう上るでしょう?」
「いや、この自転車なら…」
でも、この山行きがきつくて大変で、途中からは自転車から降りて押して上がります
そんなのに電車時間の関係で駐車場までしか行けず、高橋尚子選手の靴は見ることもできず、おまけに下りの激坂で体が一気に冷えて…

でも、電車に乗り込む前のこの1枚が今回のベスト・ショットでした
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by mm-nadachi | 2012-01-22 22:39 | 自転車 | Comments(0)


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