川端康成と太宰治

朝からの雪の降りようがちょっと心配でしたが、昨日、新潟市内で開催されている新春三大美術展を観に行ってきました

その“三大”とは…
・日本の美を愛した巨匠たち~近代日本画名品展~
・百花繚乱展~ルノワールから梅原龍三郎まで~
・川端康成・東山魁夷コレクション展~美しい日本四季の情景~   です
ただ、昨夜はサックスの合同自主練習日でもあり、時間の関係でそのうちの“二大”だけ観てきました

まずは新潟市美術館での「川端康成・東山魁夷コレクション展~美しい日本四季の情景~」です
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この二人についての個々の説明は不要でしょうが、「なぜこの二人が?」についてはこう説明してあります
「二人は、美に対しての価値観を語り合う親密な関係にありました。川端は、執筆活動の傍ら美術品の蒐集に力を入れ、同時代の画家の中では東山を高く評価しました。一方、東山も川端コレクションの美の世界に感動を覚え、自分でも古今東西の美術品を蒐集し鑑賞していました」
で、そもそもの二人の出会いは「昭和30年に東山が川端の小説の装丁を手がけたことが縁」だったそうで、川端が56歳、東山が47歳のときです
「爾後、日本の美を軸とした深い親交が始まった」とあります
そして、「川端コレクションは多種多様な美術品によって構成されて」おり、「川端に触発されて蒐集を始めた東山のコレクションも川端に匹敵する質と量を兼ね備えて」いるとのこと

二人の蒐集した“質と量を兼ね備えている多種多様な美術品”を鑑賞するだけでも得難い機会であったと感じましたが、こうした美術品のほかに作家川端康成としての顔をうかがわせる資料として何人かの作家との書簡が展示されていました

菊池寛、横光利一、林芙美子、岡本かの子、三島由紀夫、瀬戸内寂聴と続き、最後が…太宰治

しかも、太宰からの書簡がかの(!)「芥川賞懇望の長い手紙」です
図録には「今回の展示の目玉とも言える」とまで言い切っています
この川端に書き送ったという手紙については当時の芥川賞に関する状況や経緯があったことも含め、その存在については知っていましたが、それがいきなり目の前に広がっています
そーなんです
それは手紙なんていうナマヤサシイものではなく、“広がっている”と表現しなければならないほどの“懇望”が巻物に綿々と書きつづられています
太宰の切々たる、というのとは違う“狂おしい”ほどの思いが伝わってきます
まるで一冊の掌編を読むような気持ちで最後まで一気に読みました

このコレクション展は2月12日まで開催されています
もう一度行ってみようかな~と思っています
太宰ファンのみなさんもどうぞ!!
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by mm-nadachi | 2012-01-12 18:10 | 読書 | Comments(0)


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