世界に一本のワイン

このブログでは初めて明かすこと(というほど大袈裟なことでもないの)ですが、実は昨年の9月から12月まで市内の岩の原葡萄園でぶどうの収穫~剪定のアルバイトをしていました。c0187298_019411.jpg

岩の原葡萄園は今日の国産ワインの礎を築き、「日本のワインぶどうの父」と称され川上善兵衛が興した葡萄園で、この岩の原葡萄園で毎年開催されている「ぶどうの四季セミナー」を昨年初めて受講し、その縁でアルバイトをすることになりました。

わが家でもかなり前にブドウを栽培していたことはあったのですが、確か虫にやられて枯れてしまったことがあり、それ以来、ぶどうは農薬を使わないとうまく育たないという勝手な先入観があって、基本的に農関係は無農薬でやりたいと思っている私としてはなかなかまた栽培しようと思わなかったのですが、昨年の灘立農園オープンを機に基本から勉強してみようとこのセミナーに申し込んだわけです。

セミナーではぶどうの生育に合わせるように毎回(月一回)座学と実習の二本立てで、主にぶどう栽培の基本的な事柄を学びましたし、9月からのアルバイトでは栽培現場では“応用編”に加え、専門的なことも直接手ほどきしていただきながら教えていただきましたが、結果的には安定的な収穫と良質なワイン作りということから、“基準内の”農薬は使用せざるを得ず、やはりぶどうの完全有機栽培は難しいのかなと改めて認識したところでした。
でも、それ以上にブドウ栽培に関する基本的、そして技術的なことも含め多くのことを教えていただくことができましたし、ぶどうの栽培にかける熱意も感じることができ、貴重な経験をさせていただいたことに感謝しています。

そんなこともあって、灘立農園でも昨年4本新しく苗木を購入して植えてみたのですが、c0187298_0202742.jpgそういう意味では昨年覚えたことを今年実践できればいいなと思っていますし、6月からは誘引や摘芯、摘房作業にもアルバイトを募集するというふうにも聞いていますので、今年もまたそんな機会があればがんばって片道30kmを通おうかなと思っています。

そして、今日、セミナー受講の記念、というか“成果品”として、受講生が世話してきた(関わってきたぶどう畑のぶどう(マスカット・ベリーA)を使って作っていただいたワインが届きました。
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その“証し”として、壜のラベルはそれぞれ受講生がデザインしたもので、私はサックスの絵柄に“Vinum et musica laetificant cor.”というラテン語のことわざをつけて作ってみました。
自分が汗を流して栽培し、そしてラベルも自分で考えた世界に一本のワイン(これは大袈裟ではないと思いますが…)を手にすることができたことはとっても嬉しく、本当は少し飾っておけばいいのかもしれませんが、「手詰めで澱が析出する可能性があるので、なるべく早めにお飲みください」との送付文のまま、早速今夜飲んでみましたが、「そんなに渋くなく清々しい味ね」とワインも好きな妻が言っていました。

そうそう、先ほどのラテン語の意味は「ワインと音楽は心を喜ばせる」という意味なんですが、私の奏でるサックスの音色が熟成してこの言葉のようになるにはまだまだ時間がかかりそうです。
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by mm-nadachi | 2009-04-26 00:17 | なんでも | Comments(0)


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