春はにがみ

 テレビの料理番組かなんかでシェフというか板前さんというか、料理人が直に野菜を栽培しているところに行って、普段はあまり生食しない菜っ葉類かなんかを畑でとってそのままバリッと食べて「ウーン、甘い」とか「うーん、濃いね」とかいう映像が流れるのを見ることがあります。

 実は昨年の夏、わが農園産のトウモロコシでそれをやってみました。
 それまでは「あれはあくまでテレビ用でそんなにうまいことないんじゃないの?」とやや疑っていたのですが…ジューシーで甘くて、「さすが灘立農園産!」と手のひらをあっさり返してしまいました。

 そんな思わぬ発見もあるから農園は楽しいのですが、実は今日も今はもう旬の時期も終わってしまった白菜や野沢菜などの摘菜(冬を越えて芯からでてくる新芽を摘んだもの。摘まないでそのままにしておくと“菜の花”になる)を何の気なしに摘んで食べてみました。
 すると、青臭さはほとんどなく瑞々しさ(=水々しさ!)の中に甘さと苦味があってとっても美味かったです。

 そして、今日も土手に咲く山野草を撮りにいったらスミレの上に柔らかげなウドがありました。c0187298_237358.jpg
 灰汁だしして明日にでも夕餉のおかずに…と思っていたら、いつの間にか妻の友人へ送る荷物の中に入っていました。

 昨日読んだ「里山摘み草料理歳時記」にこんな一文がありました。
 「春にがみ 夏はすのもの 秋からみ 冬はあぶらを心して食え」
 これは明治時代の漢方医であり軍医であり教育者である石塚左玄という人の言葉で、「地方に先祖代々伝わってきた食生活には意味があり、その土地の食生活に学ぶべき」と提唱されたとのこと。

 冬の間に体内に溜まった不要物や不純物を体の外に洗い流すために春の野菜や山菜などには苦味があるというふうに聞いたことはありますが、四季を通じての“心構え”は初めて知りました。

 ともあれ、そんなふうに春は少しずつ深まっていき、周辺の里山は少しずつ新緑色が目につくようになってきました。c0187298_238651.jpg

 



 




 



 そして、今日、トマトとナスの畝にマルチ被覆しました。
 あとはもう少し暖かくなるのを待って苗を植えつけるだけです。
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by mm-nadachi | 2009-04-17 22:59 | 灘立農園 | Comments(0)


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