巡礼記11~まちの香り~

 しばらく「巡礼記」を載せていませんでしたが、巡礼に出かけていなかったわけではありませんでした。
 3月14日の「巡礼記Ⅹ」以降も下記のように回っていました。

 ・3月21日(土)第31番札所正円寺(五泉市・旧村松町)~第25番札所真城院(新潟市)
 ・3月28日(土)第18番札所根立寺(長岡市・旧三島町)~第17番札所不動院(見附市)
 ・4月2日(木)第9番札所廣済寺(柏崎市・旧高柳町)

 いつの間にかこんなにたまってしまいましたが、巡礼記は“思い出”とともに“記録”として残しておきたいという思いが強いので、そろそろデジカメで撮ってきた写真を頼りに思い出しながら綴っていこうと思います。

□第31番札所《正円寺》(五泉市・旧村松町)磐越西線五泉駅~バス10分~徒歩20分
 朝からの青空で、こんな日は気持ちも軽く家を出ることができる。
 そして、今日の“ついでの楽しみ”は新潟市の知足美術館と市内に暮す長男夫婦との夕食があるからなおさらだ。

 新津駅で五泉駅に向かう磐越西線への乗り換え時間に駅周辺を散策。
 駅の自由通路に佐渡出身で東京藝術大学の宮田学長製作による彫塑が数点展示されている。c0187298_1075319.jpg
 駅はもちろん駅本来の機能性を高めることが大切ではあるが、駅はそのまちの玄関口であり、駅に降り立ったときにそのまちの香り(みたいなもの)が感じられることが旅の楽しみである。
 その香り(みたいなもの)はきっとそのまちの歴史や文化、そして人が培うものなんだろうが、わがまちの玄関駅の直江津駅はと見れば、自由通路にはためいているのは“天地人”の幟一色。
 これも当地の歴史・文化の一つであることに異論はないが、TV放映がなくなる来年はなにが翻っているのだろうか?

 五泉駅からバスを乗り継いで初めての旧村松町を歩く。
 入りくんだ交差点や雁木など、高田のまちによく似ている。
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 それもそのはずでここも寛永16(1639)年から明治4(1871)年の廃藩置県までの約220年間、12代の藩主が治めた村松藩の城下町であり、高田のまちと似た香りがするのも道理である。
 
 円正寺は中心街から少し離れた場所にあり、そのほかの5つの寺と寺町を形成しており、町名案内には「村松第一の古刹」と表示されている。c0187298_1093963.jpg

 寺院の数は高田の寺町(66寺院)には大きく及ばないが、整然とした落ち着きのある佇まいであった。 

□第25番札所《真城院》(新潟市)新潟駅から徒歩30分
 この真城院には今回の巡礼を始める前に一度だけ来たことがあり、2度目のお参りとなる。
 最初に来たときは新潟市の中心市街地(古町)から少し離れたところに30数ヶ寺があることに少なからず驚いたが、どこにあってもその境内に入るとやはりそうした“外界”と違った空気が流れているような気がする。c0187298_10101879.jpg


 また、今回の巡礼の道案内となっている「越後巡礼」はこの真城院の先代住職がまとめられたとのことであり、深く感謝しながら般若心経を読む。

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 巡礼後、新潟県庁近くの知足美術館に行ってきました。
 ビルの2階にあり、さほど広くないスペースの美術館ですが、これまでも数回来たことがありました。c0187298_10104617.jpg

 
 今回の特集は「今、脚光を浴びる 須田霞亭・幻の名作と鏑木清方、伊東深水展」と題されたもので、「明治15年2月に 新潟市で生まれた須田霞亭(かてい)の埋もれていた幻の名作を中心に、人気の鏑木清方や伊東深水の作品」が展示してありました。
 
 須田霞亭という画家を知らなかったこともあり、鏑木清方や伊東深水の絵を楽しみに出かけたのですが、入口にあった「須田霞亭・幻の名作」といわれる2点の屏風の絵には度肝を抜かれました。
 その大きさが圧倒感をもって押し寄せてくるとともに、絵自体は日本画特有の繊細な線使いと淡い色彩が温かく包んでくれるような思いでした。

 知足美術館から古町に戻り、空を見上げると夕日がビルの谷間に沈んでいくところでした。
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by mm-nadachi | 2009-04-16 10:16 | 越後33観音札所巡礼 | Comments(0)


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