08年もあと4時間となりました。
みなさんもきっと今年を振り返りながらいろいろな思いでお過ごしのことと思います。
新米ブロガーとしては今年最後の“日記”を綴って終えることにしたいと思います。
ブログは“サックスと読書とランを楽しみながらの農夫暮らし”の中で見たこと、思ったこと、感じたことなどをお伝えしようと始めましたが、肝心の農夫暮らしを語るにはいかんせん時期が悪かったようです。
ということでの弁解でもないのですが、夏頃に久しぶりに読み返した玉村豊男さんの「種まく人」(写真の文庫本)の中にそのときの心境に近い一節がありましたので、少し長くなりますが紹介させていただきます。
「きょうも、一日が終わろうとしている。
暗くなって、足もとが覚束(おぼつか)なくなる頃、農具を抱えて、重い足取りでようやく畑から帰ってくる。からだは泥のように疲れているが、満ち足りた心をもって。
どんな疲労にも、徒労というものはない。
なにかを犠牲にしてまでやり遂げる価値のあることなどなにもあるまいが、かといって、どんなささいなことにも、それなりのやるべき価値はあるものだ。
日がな一日雑草取りに時間を費やしたとしても、損もしないし、得もしない。
雑草は生え、抜かれ、また生える。
(略)
ただ、そうして、一日を過ごす(やるべきことがあってそれをやる、終わらなくてもよいができるところまでやる)ことじたいが重要であり、人生とはそうして与えられた時間を死ぬまで過ごすことなのかもしれないと、漠然とだが、しだいに私は考えるようになってきている。これも、農という営みの功徳(くどく)、だろうか。」
以前読んだときにはこんなに強く感じなかったのですが、なんだかスーっと気持ちの中に落ち着いた一節でした。
こうした農夫暮らしの日々については3月に入り、雪解けとともに少しずつお知らせしていきたいと思いますので、もうしばらくは他愛のない話が続くと思いますがお付き合いいただければ嬉しゅうございます。
ということで、今年一年ありがとうございました。
09年もみなさんにとって素晴らしき一年でありますようにお祈り申し上げます。
さて、明日は“2度目”の58回目の誕生日です。